当店はメーカーさんの品物を仕入れて販売する販売店(販売代理店)です。
無線機やアンテナの製造(販売)メーカーさんから品物を卸していただいてそれを販売し利益を得ている販売店(販売代理店)だ。
メーカーの商品を「買ってやってる」「売ってやってる」のではなく『仕入れさせていただいている』『売らせていただいている』と思っている。
これは前置き・・・
昨日のアンテナ工事
AB社のCD-123(仮名)というアンテナを施工させていただくお仕事。
何事もなくいつも通りに作業を進めいざ動作確認。
えっ!? なんで???
この時点では製品を疑うことなどなく『やらかしてしまったか!?』感MAXです。
何度確認しても間違いは見当たらない!
どうしても解決できずメーカーさんに電話で事情を説明し何が悪いのかと助けを求める。
長時間タワー上から電話したり無線室から電話をしたりするがなかなか解決しない。
挙句の果てに判明したのは「製品の不良」そう、不良品だったのだ!
それも、例えて言うと無線機の電源コードが赤黒逆になっている状態。
赤い線がプラス側につながっていて当然なんだが赤がマイナスで黒がプラス。
新品無線機の電源コードの赤をプラスにつないで壊れたのと同じくらいの衝撃!
大げさかもしれないがこれくらい立派な不良品だった。
メーカー名や商品名を吊るし上げて非難するのは簡単なことだがそのメーカーさんからも仕入れさせていただき販売させていただくことで利益を得ている立場である。
引け目を感じているわけではなく50:50の関係であるとは思っているが吊るし上げをしたところでなんの得になることもなく誰も得をしないのでメーカー名などは伏せておく。
その不良品のおかげで施主様は不安になるし私はその不良を解決し施主様に安心して使っていただくために相当な労力を必要とするわけで迷惑被ったことは確かである。
実際にそのリカバリーに3時間ほどかかったのも事実。
自慢じゃないが私だから3時間ほどでリカバリーできたが経験のない人ならそんなもんじゃすまないだろう!?
施主様は私を信頼いただき勧めた商品を購入いただいてるわけで私がさじを投げて「メーカーに対応させますから今日は帰ります。」とは最後の最後まで言いたくない。
今日の現場はなんとかリカバリーできてアンテナも今日の物になりちゃんと動作させるところまでできたから最後の言葉を口にすることなく作業を終えることができた。
もちろんだがメーカーさんには事の顛末を説明し「こんなものを出してもらったら困る!」「すいませんで済む程度の不良ではない!」「出荷検査をしているとは到底思えない!!」ときつく言っておいた。
若いころなら「落とし●つけろ!」とでも言ってたかもしれないくらい煮えくり返っていたが大人になったんでしょうかね(笑)
施主様も「こんなこともあるんや!?」と心配そうだったが私を信頼いただいてるかして解決していく経緯をじっと見ておられ・・・「最終的にはこの部分は新しいものに交換しますが不良部分はすべてリカバリーしたので今日から使っていただいて大丈夫です。」と言うとありがとうと言っていただけた。
お客様と販売店は信頼関係で成り立っているのと同じように販売店とメーカーさんも信頼関係で成り立っている。
ビジネス的は仕入れ交渉はするが「売ってやってるんだからこれくらいしろよ!」とか「これだけ売っているんだからもっと安くしろ!」とかは絶対メーカーさんには言わない。
逆に今回のような不良品をうまくリカバリーしてメーカーさんのフォローができたなら「あそこの販売店さんならうちの商品を任せておいても安心だ!」と高評価をいただくこともあるだろう。
そういった下心があってリカバリーしたわけではなくなにより今日から新しいアンテナで運用できると楽しみにしておられる施主様をがっかりさせないために必死のパッチでやっれるわけで・・・
まぁ、とりあえず丸く収まって良かったというのが本音。
どうかしたら新品からケチ付いたから全部やり直してくれと言われてもおかしくないだろう。
それに反論できないくらいの不良品だったから・・・
これも信頼関係のあるお客様だから大揉めするようなことなく無事解決できたわけである。
今日はなんとかなったという安堵感もあるが普段の現場作業より疲労感10倍というところ。
メーカー営業担当さんには「今度焼肉奢れよ!」とは言っておくがそれより2度とこんな不良は出さないでほしい。
いやほんまやれやれです。
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