先日クリエートの330V-1というアンテナを施工させていただいた。
このアンテナは発売開始早々にも施工させていただいているしそれ以降何度も触らせていただいている。
ずいぶん前だがこのアンテナにヒントを得て温めていたネタがある。
ベランダ設置できる程度の非常にコンパクトなアンテナにこの手は使えないだろうか??? というもの。
330V-1はアンテナ給電部にマッチング回路を持っておりシャックからの操作でコイルを切り替えて同調周波数を動かすことができる。
非常にコンパクトなアンテナ(今回はVダイポール系のアンテナ)というと、第一電波さんのHFV-5やHFV-40、コメットさんのCHV-5αなどがある。
ハイバンドはそこそこの帯域が取れるが7MHzの実用周波数帯域は20~30KHzあれば良いとこだろう。
クリエートの730VやナガラのTV-416などエレメント(片側)が5mほどあるもので80KHz~100KHzだろう。
100KHzあればそうストレスになることは無いだろうが30Kだとほぼほぼピンポイントしか運用できず同調点から少し外れたところではオートチューナーでSWRをごまかしたところで呼べど叫べどになってしまうだろう。
何年も前からいつかやってみようと思ってたネタでやっと材料がそろったというのもあってよりによって暑いさなかに実験開始。
今回アンテナは第一電波さんにご協力いただきHFV-40をお借りして実験を行いました。
イベント用のアンテナがちょうど空いているということだったのでお借りしました。
マッチング回路などは撤去品や壊れたものから部品取りしたり再生したりして用意。
HFV-40を店舗前ガレージに仮設し地上高1.5mほどだがSWRが良好なことを確認。
いざマッチングボックスのスイッチを切り替える。
スルー⇒①⇒②⇒③⇒④とスルー状態を含め5チャンネルの切り替え。
周波数とSWRの関係はご覧の状態です。
エレメント長2.3m(片側)のアンテナでも有効に働くことが確認できた。
このマッチングボックスを使うとおおむね100KHzの帯域が得られることになる。
スルー状態を7.050に合わせれば上は7.150くらいまで使えるだろうからSSBをメインで運用する方はそれでOK
CWやFT8がメインなら写真のような設定がベストか!
これはコンパクトアンテナにとって非常に有効な手段ではないか!!
ピンと来る人はおわかりだろうが比較的簡単にできます。
もちろんそれなりの費用は掛かるがATU買うより安いと思う。
暑いさなかに汗かいて実験したのをサクッと持ってかれて真似されるのも嫌だし種明かしはちょっと焦らそうか・・・(笑)
まぁ、すでにやってる人もいるだろうしノーベル賞モノの発明でもないからええんだけどね。
興味のある方、また施工ご希望の方はぜひ店頭でご相談くださいませ。
この件に関して第一電波さんやコメットさん、クリエートさんやナガラさんに問い合わせされても迷惑なだけなので止めましょうね。
上記は地上1.5mの仮設アンテナで実験した結果ですのですべてのコンパクトアンテナに必ず有効かどうかはわかりません。
HFV-40でこのような結果が出たので同様のコンパクトアンテナでも物理的には似たような成果が出るはずだと思っています。
また今回はアンテナが7MHzモノバンドだったので他の周波数の測定ができませんでしたが経験上10MHzや14MHzでも同調周波数を動かすことができるのではないかと思います。
ちょっとでもストレスなく運用できるアンテナをという思いで実験したネタでした。
どこかで実用できる(施工させていただける)日が来るかなぁ~
実験協力 第一電波工業株式会社様
うまくいったようですね
CHV-5の時、手掛け始めたデジモード運用周波数と通常使うSSBの運用周波数が離れていたので何度もエレメント調整していましたが
これができれば、スクリュードライバーでなくても運用できるバンド幅を広くとれそうで朗報ですね
ぜひ商品化しましょうよ。
IHIさん、毎度ありがとうございます。
これは現存する商品を組み合わせただけなんですよ。
安いものじゃないので新品を導入してやってみる勇気があるかどうかというところでしょうね。
チャレンジ精神だけではお財布が悲鳴を上げるので試せる材料が入手できたこのタイミングまで放置のネタだったんです。
うまく動くことがわかったし流用も可能だと思うので設置の幅が広がったんじゃないかとテスト結果に満足しています。
IHIさんのところは連続可変できるSDアンテナなので必要ないですがこんなのを必要とする方はいっぱいいらっしゃるはず!?
これでビルが建つくらい儲かればええけど間違ってもそんなことは無いですわ(笑)