屋根の上から東の方を見るとでっかいタワー(アンテナ)が見える。
現場はICOMさん本社ビルのアンテナが見える八尾市。
施主様は高校生の時に3エレ八木に憧れたとおっしゃるJH3IXM局様
高校生の時に夢見た3エレ、時を超え近代的な3エレで夢をかなえるお手伝い。
近代的な3エレとは巻き尺式アンテナでKOHJINSHAのKA1-403Lです。
先週にルーフタワーを設置しローテーターを乗せてマストを挿すところまで済ませてある。
GPと430MHzのビームも乗せておいた。
工期を2日頂いたのは・・・
クレーン車を使えない。
同軸ケーブル(10D-FB×2本含む)やコントロールケーブルなど計5本のケーブルを40m敷設しなければいけない。
などの理由でさすがに1日では厳しいであろうと2日いただいた。
設置は傾斜の緩やかな工場の屋根で動き回るのは比較的楽です。
いつものように店で組み上げたブームを屋根に上げAEUとエレメントを乗せる。
ルーフタワーの途中に作業用マストを作りそこでD1とReを取付て2エレみたいな恰好まで仕上げる。
この時点でコントロールケーブルなども配線し防水処理も済ませておく。
この段階で重量は20kgを超えてるでしょう!?
これを2人でマストまで持ち上げる。
マストにはあらかじめブームを乗せるための足場を付けておきそこまで連係プレーで持ち上げる。
足場に乗せてしまえば力はいらない。
マストクランプを仮締めしRaエレメントを付けて3エレの形に仕上げる。
すべての配線と防水処理を済ませ水平を決めて本締めしたらOK。
お昼ご飯を食べると急激に動きが鈍くなるコンビなので施主様のご厚意にもごめんなさいして作業続行。
今日の仕事はここからが本番のようなもの(^^)
ケーブルを伸ばして敷設の準備を始める。
10D-FBは特に注意が必要。
キンクさせないよう屋根の上に伸ばしていく。
幸いにもすべて屋根の上で伸ばせるだけの広い屋根で助かった。
太いケーブル5本をお祭り騒ぎにしてしまうと収集付かなくなる。
メッセンジャーにきれいに沿わすことができないし・・・
そうそう! 10D-FBは430MHzのビーム(NAGARA SS-424)と144/430/1200MHz GP(第一電波 X6000)に使っているが回転部は8D-2VSという柔らかいケーブルを使ってますしね!
同軸とコントローラーの敷設に苦戦しながらでも予定した通りにシャックに入線しそれぞれの機器に接続。
ローテーター 動作 OK!
SS-424 SWR OK!
X6000 SWR OK!
Versa Beam 動作 OK!
結線やコネクター処理を終えすべて問題なく動作することが確認できた。
Versa Beam KA-403Lの初期設定(SWR調整)を始める。
施主様に動作をお見せし調整要領を説明しながら各バンドのSWR調整と確認を進めていく。
各バンドとも見事なまでにピシャっとSWRが落ち施主様からすごいなぁと声が漏れる。
そうでしょ! 7MHzの端から端までSWRが1:1.5を超えることないんですからね!
近代的な3エレのすごさに驚くと共に夢に見たアンテナの完成を喜んでおられる様子がうかがえます。
施主様、この度はご用命いただき誠にありがとうございました。
夢のアンテナ、ご希望通りにさせていただけたでしょうか!?
運用はこれからですし性能を感じていただけるのはもう少し先でしょうけど存分に遊んでいただける設備にさせていただけたんではないかと思っております。
FT8もボチボチですがお教えいたしますので新しい通信方法を楽しみ、そして電子ログなどどんどん新しいものを取り入れてお楽しみいただけるようお手伝いさせていただきますので存分にお楽しみくださいませ。
事故なく無事に完成させていただくことができました。
夢を叶えるお手伝いをさせていただき光栄です。
施工中のお気遣いやらお手伝いありがとうございました。
奥様にもよろしくお伝えくださいませ。
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