午前中、大阪の南の方でアンテナ工事。
と言うか修理!?
修理というのか・・・
設置してもらったがHFが全くと言っていいくらい聞こえない。
SWRを計ったら無限大との事で当社に依頼があった。
世界平和のために詳細は書きません。(^^)
A販売店の紹介でB社という工事業者が設置したというアンテナ設備。
機材はA販売店で購入されている。
どちらも名前を書けばよくご存じの社名である。
ここも細かく書かないが当社になんとかならないでしょうかとご相談いただいた。
正直言って他所のケツ拭き仕事はうれしい仕事ではない。
なにがどうなっているかさっぱりわからんしいちから調査して解決していかないといけないんで簡単なもんじゃない。
でも、依頼者様がアマチュア無線(HF)をこんなもんなのかとあきらめてしまう前に縁あって当社に相談いただいたのでなんとかしてアマチュア無線を楽しんでもらいたい。
よそで買うたもんうちは知りません! というのは簡単です。
最初からうちで買ってくれてたら絶対そんなことにはならないと言い切れますがウチの知名度も信頼度もまだまだ努力が足らんとこで一番にうちに来ていただけるような店にならねばと思うところです。
てなことで信頼度を勝ち取るチャンスでもあります!
ここはサクッと不良個所を突き止めてちゃんと使えるアンテナにして見せましょう!!
9時前に現場到着!
まずは現状のチェック。
HF(V-DP)と144/430MHzのアンテナが上がっている。
このV-DPが全く駄目である。
SWRを計ると同調点などまったくなくってSWRは無限大。
もはやアンテナではない状態。
これは同軸の断線かショートだろう!?
私は同軸の調査、そして下請けさんがアンテナの調査と分担して作業開始。
下請けさんから無線が・・・
同調点はあるけどSWR高いしかなりずれてる。
でアンテナ揺れるとSWRがビンビン跳ねる!?
トラップかどこかの接点がおかしいと思う!? と・・・
こっちはアンテナから切り離した同軸の先端にダミー付けて測定してもSWRは無限大。
コネクターの取り付け不良か最悪どこかで同軸切れてるか踏みつぶしてるか???
同軸は両端のコネクターを確認!
どうもイモ半田!
というよりまともに加工できていない。
芯線が先端まで届いていなくて苦労して半田を流し込んで引っ付けようと悪あがきしたような形跡は見受けられるが残念ながら引っ付いていない。
素人半田より質の悪いコネクター加工でなぜそんなことをしたのか意味が分からない。
当然テストしたらわかるはずなのにそれもしていないということだろう!
結果的には両端のコネクター交換でここはOK。
ついでに他のコネクターを興味本位で覗いてみると・・・
いまにもポロっと取れそうなゆるゆるのコネクター発見(^^)
SWRを計ると一見正常!?
同軸をゆするとメーターの針がビンビン跳ねますわ。
これも調査すると芯線を短く切りすぎてコネクターまで届いていません。
半田付けしたかのように見えていますがまったく付いていない。
コネクターのコンタクトピンに触っていただけの状態でSWRは一応使える状態になっていたみたい。
ここも荒業を使ったがうまく修復できて同軸を触ってもSWRは安定してバッチリになった。
さてアンテナの方に応援に行く。
トラップを分解してみると1か所内部の樹脂部分に割れがあった。
ここにネジが刺さってトラップコイルの線を接触させている部分。
これが緩くなっていて接触不良が起こっていたようです。
トラップケースを加工して修復し再設置。
各バンドの周波数を確認し7MHzの周波数を調整して動作を確認。
SWRは各バンドちゃんと同調点が出てますしSWRも合格です。
無線機につないで7MHzを聞くとバンド内はにぎやかです!
施主様の顔がほころぶ瞬間です。(^^)
いままでこんなに聞こえたことなかったです。 と。
そらそうでしょう、アンテナつながってなかったんですから・・・(^^)
あきらめずにご相談いただき無事修復することができて良かったです。
私どももボランティアではできませんのでそれ相当の費用を頂戴しております。
ご依頼主にとっては安くはないでしょう!?
もう撤去しようかと思うこともあったと言っておられました。
撤去費用を支払うか修理費用を支払うか!?
私を信じてくれるなら高いと思うが修理してHFをやってください。
ちゃんと聞こえて飛ぶアンテナにしてあげますから!!
ってことで13時過ぎに無事作業完了。
HFが面白くなってアマチュア無線を楽しんでいただけると良いのですが・・・
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