KA1-DP 施工

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HFのロータリーダイポール。

短縮7バンドDPからKOHJINSHAKA1-DPに変更。

短縮7バンドDPは文字通り7バンドに出られるアンテナ。
しかし使用できる(SWRの低い)帯域が狭い。
そして耐入力は300W連続。

比較的安価でコンパクト。
そして7バンドに出られるから良いものだ。
ただ帯域が狭いのがちょっとストレスになる。
特に低いバンドになるとこれが厳しい。

施主様は200W機で運用されている。
7MHzでFT8モードは連続300W耐えられるアンテナなら問題ないはず。
と考えるのが普通ですが、これはSWR値がベストな状態であることが条件です。
SWRが1:1.5~1:2.0程度でも200Wにすら耐えられない状況になるんです。
これが帯域の狭さによるストレスになるんです。
アンテナの方向・晴れの日か雨の日かなどでSWRのベストな周波数が変化します。
設置時に7.074MHzでSWR1:1.1に調整したとしても条件が変わると変化する。
これに対応できないから日によってはSWRが少し上がり200Wに耐えられなくなる。
コイルが熱をもってSWRが悪化。
これを繰り返すとどんどん悪化していく。
ベストポイントの周波数がどんどん変わっていき再調整しないと使えなくなってしまうこともあるんです。
200Wくらいでコイルを焼き切ることはまずないでしょうが高周波を甘く見ちゃダメですね。
ミスマッチングした時はすごい熱が出てコイルを変形させたりしてしまいます。

アンテナチューナーを使ってSWRを下げて運用していてもアンテナのSWRが下がっているわけじゃないからコイルにかかる負担は一緒。
コイルに負担がかかるとどうなるか!?
運用者(施主様)に大きなストレスがかかってしまうんです。

もうこのアンテナあかんわ!
もっとちゃんと使えるの無いんかいな!! って。

このアンテナがあかんわけじゃないんですけどね。
このアンテナはこんなもんなんです。
それをわかっていて設置しても使って実際にストレスを感じ始めるとそう言いたくなる。
私たちが「このアンテナは帯域が狭いですよ!」「使いにくい部分がありますよ!」と言ってご説明しても言葉だけじゃ実感としてわからないのも事実でしょうし。


今回はストレス解消のため思い切って巻き尺ダイポールKA1-DPに交換していただくことに!

KA1-DPと言えども完全に自動チューンという訳にはいきません。
人が操作してベストな動作をするようになっています。
ベストな状態で動作させるためには使いこなすというスキルが必要です。

タワー上のアンテナを交換しコントロールケーブルを敷設。

そして実際に動かしてみてチューンの動作をご説明。
そして特に注意していただくところをご説明して施工完了です。

190682.JPG

190685.JPG

納期のかかるアンテナなのでずいぶんお待たせしました。

ぜひうまく使いこなしていただきストレスのない運用をお楽しみいただければと思います。

どうもありがとうございました。

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