第一電波のスクリュードライバー式Vダイポール HFV330
結構高価なアンテナなのでそうそう頻繁に売れるものではない。
この金額を出すならもっと大きなアンテナを上げると言う方も少なくないでしょう!?
しかしさまざまな条件があり小さなものしか設置できない場合もあるんです。
今回の施主様は奈良県のJP3SYB局様。
屋根にルーフタワーでHFをとのご相談です。
パッと見にはルーフタワーを設置するのになんの障害もなさそうな屋根。
写真を見せていただき屋根やトユの状態などを確認しながらお話を進める。
寄棟の屋根ですべての軒にトユが付いているためステーを張るにはトユ逃げ金具を付ける必要がある。
そのために軒の形状などをよくよく観察すると・・・・
トユ逃げ金具が固定できるような形状の軒じゃないですわ!
固定するために大工仕事をし土台を作る必要があります。
そうなるとその作業のために足場を組まないといけないし余計な事に費用がかかりすぎる。
屋根には元々TVアンテナを固定するためのステーアンカーが付いている。
これで耐えられる範囲の設備にすれば一般的な予算の範囲で施工できる。
ただ、このステーアンカーはTVアンテナ用なのでアマチュア無線の大きなアンテナを付ける前提ではない。
どれだけの強度があるかは未知数。
なので安全のために出来るだけ風を受けない小さなモノにしようというところに落ち着く。
施主様とは何度も打ち合わせを重ね、とりあえずすべてのバンドを知りたいし運用してみたいので可能な限り幅広く運用できるアンテナにしてほしいとの事。
では、と言う事で過去にも実績のあるHFV330を選択し3.5MHz~24MHz用として使う事に。
28MHz~430MHzは同じ第一電波のモービルホイップCR8900を使う事にした。
CR8900は28/50MHz用にそれぞれラジアルを自作しGP化した。
144/430MHzはノンラジアル動作なのでそのままでOK。
これで3.5MHzからWARCバンドを含めて430MHzまでの11バンドで運用可能だ。
90度VタイプのHFV330の真ん中に長いアンテナを入れると干渉が出るだろう。
多少の干渉があってもスクリュードライバー式なんでSWRはどうにかなるとは思うがさすがにちょっと気になるのでVを120度近くまで広げるように細工して設置した。
28/50MHzも自作したラジアルで調整しすべてのバンドでSWR1:1.5以下を確認して作業終了です。
施主様、長い間お待たせしました。
なんとかうまく設置させていただく事ができました。
屋根のステーアンカーもしっかりしていましたし補強してありますので極端な心配はないと思います。
HFV330はコンパクトタイプではありますが他のアンテナに無いメリットがあるアンテナです。
ぜひうまく使いこなしてアマチュア無線を楽しんでください!
FT8モードでは今まで見えなかった遠くの国が見えるはずですしね!!!
どうもありがとうございました。
今日はありがとうございました。今DX中です。FT8で7mhでがんばってます。見えないものもあリマスが、使い心地はすごくいいです。来週は寄せてもらいますのでよろしくお願いします。
林様、昨日はありがとうございました。
いままではほぼ7MHzだけに近い状況でしたがこれからは他のバンドにも出られます。
季節や時間帯によって状態の良いバンドを選んで楽しむ事ができるようになったと思います。
ぜひDXの楽しさを味わってください。
FB-DX!!