お客様からのご相談。
ワカマツさんと相談してたんだけど廃業されたので・・・
ベランダ設置型クランクアップタワーのワイヤー交換・ローテーター交換・アンテナ乗せ替えのご依頼。
この規模の物ならウチでもじゅうぶん対応させていただけるのでお受けさせていただいた。
施主様は『マイク不要』とおっしゃるJE3ECD局様
タワーは2段のクランクアップで家の新築時にタワー据え付けを前提とした建築をしてもらってワカマツさんで施工されたもの。
ワイヤーは6mmステンレスで元の仕様と同じ物を作って対応。
ローテーター交換はマストが二重で長くかなり重いので難儀するかとも思ったがハンドウインチで吊って難無く出来た。
アンテナ乗せ替えはV-DPからビームアンテナへ。
どこも同じだが回転半径の制約があり
ミニマルチのT33jrH-WARC-E2を選択。
天気予報は晴れマークだったが突然の雷雨に注意してくださいとのこと。
朝から良いお天気で調子良く作業していたが昼前ぐらいから雲行き怪しく風が強くなってきた。
組み上げたアンテナをマストまで吊りあげようと言う時には相当な風が吹いていた。
風の勢いを見ながら時間を掛けて吊り上げていく。
ロープで吊り二人でしっかり持ってないとアンテナが飛んでいきそうな風が吹くがなんとかマストに固定。
この状態でビーム方向と水平を合わせて元々の同軸に繋ぐんだがその前に各バンドのSWRチェック!
地上で一度アナライザーを繋ぎある程度のところにディップ点が出ているのは確認しているので組み間違いや不良が無いのは確認済み。
実は施主様のご依頼でCW帯域でストレスなく運用できるようどのバンドも低いめに設定して欲しいとうかがっていた。
あらかじめミニマルチ社に各バンドの動き(周波数の動き/長さ)のデーターをもらいすべてのバンドを長い目に組み立てていた。
さすがに7バンドもあるとすべて一発では決まらんやろうとは思っていた。
まぁ、お約束通り数回アンテナを傾け調整しおおむね満足いく結果が出たので本付けしていく。
調整と言ってもその都度エレメントにネジ穴をあけて長さを替えるので簡単な作業ではない。
タワー上で行う作業なので結構大変な作業。
それも強風の中だったから・・・
さっ、後は同軸繋いでもう一回シャックで測定しその結果を施主様に説明したらほぼ作業終了というところで「あれ!?」
施主様にアナライザーの表示をお見せして説明してるとSWRの表示が大暴れ!
タワー上で作業してる下請けさんに「エレメント触ってる?」と聞くが返事は「NO」
どこ触ってたと聞くと「同軸をマストに固定する作業してるけど・・・」と。
そこもう一回触ってもらうと症状が出る。
ジョイント部を再確認し接続をやり直しても同じ症状が出る。
コレ、完全に固定して動かないようにするといかにも正常に動作しているかのように見える。
だが動かすとやっぱりダメ。
原因を探ると元々使用されていた同軸のM型コネクター部で接触不良。
半田がおイモさんだったのかどうかはわからないし施工時からそうだったのかどうかもわからんないが今まで動く事が無かったのでうまく繋がっていたんだろう。
不良が見つかったらほっとく訳にいかないので一度同軸の先端を下まで届くだけバラし怪しい部分を切ってコネクターの付け直し。
ダミーを使って修正部の検査=合格
アンテナに繋いでもう一度施主様にお見せしながら同軸の不良修復と各バンドのSWR(CW設定)に合格を頂いた。
施主様は台風が怖いから一旦はV-DPで辛抱しようとしたがやっぱりもうちょっとが聞こえないし飛ばないと思うようになり再びビームを上げたいと思う様になったとおっしゃいます。
タワーはもっと大きなアンテナにも耐えられますが回転半径を考慮するのとやっぱり台風も心配なのでこのアンテナが良いところだろうと・・・
最初はWARCは無くてもと言われていたんですがやっぱり無くては聞く事もまともに出来ないので無いよりはあった方がとなりました。
1マスト1アンテナで7・10・14・18・21・24・28の7バンドに出られる設備ができました。
見た目もシンプルでカッコいい!
施主様にまずはご満足いただけたのではと思いますが本当に満足いただけるかどうかはこれからですね。
施主様、この度は当社にご用命いただきありがとうございました。
施工中のお気遣いにも感謝申し上げます。
突然の雷雨を心配し昼抜きの急ぎ足で作業させていただきましたがおかげさまで雨にも遭わず予定の作業を完了させていただく事が出来ました。
これからもより一層アクティブに運用なされてくださいませ。
またアンテナの使用感などレポートいただけると嬉しいです。
シャック内の模様替えもこれからかと思いますがわからない事があれば遠慮なくご連絡いただければ結構ですので!
FB-DX!!
どうもありがとうございました。
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