「適当な電線にオートチューナー」 を勉強中

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これはHF帯の話です。



先日ベランダモビホでモンゴルへ行っておられるJA3USAさん(JT3USA)とQSOできた。
このベランダモビホは正確に言うとベランダの条件に合わせて自作したバーチカルのようなもの。
見た目は全長2m程のモービルホイップだがメーカー製と違い自作なんでベランダのアース容量に合わせてコイルやマッチング回路をさわって自在に調整してSWRを落としている。
という事はこのアンテナをそのまま自動車に付けてもまったく違う周波数に同調しているかもしれない。
だからMyベランダ専用設計のアンテナと言う事になる。
それは簡単に言うとアンテナのプラスとマイナスがちょうどバランスが取れた時にSWRが下がるので、この場合はプラスもマイナスも触って調整してるから合わせやすい。

合わせやすいと言ってもそれなりのスキルが無いと出来ない事。
メーカー製のモービルホイップの場合はプラス側はほぼ固定なんでちょうどバランスのとれたマイナス側を作る必要がある。
それがアース(グランド)であったりカウンターポイズであったりする。
この作業が結構難しいのでベランダモビホはなかなかうまくいかないと言う事だろう。
実際に市販のモビホをベランダの手すりにポン付けして同調周波数を測定すると目的周波数とはかけ離れたところに同調点があることも少なくない。
これはある程度の測定器とスキルがあると解決していけるのだが、経験のない方だと最初にアンテナ本体を疑ってエレメントを切ってみたり継ぎ足してみたり・・・
どうもうまくいかなかったらアンテナが不良品ではと疑いだしたり。
切ったり足したりを悪いとは言わないが、メーカーが最良だと計算して作ったアンテナを切ったり足したりしないと使えないと言うのはなにかおかしいと考えるべき!
自動車に付けることを前提として作られたアンテナはその目的通りに使えばそれなりに動作するはず。
それをベランダに付けるから思ったとおりに動かない。
ベランダは自動車ではありませんから。
ベランダを自動車と同じくらいのアース容量に調整して初めてモービルホイップとしての性能が出てくるでしょう。
最初に書いた自作アンテナの場合は自分だけのカスタムメイドなんでウチのベランダでしかマッチングしないと思う。
ベランダアンテナは人の成功例を真似しても同じように再現できないのは、同じアンテナを使ってもベランダが違うからです。
プラス側は同じでもマイナス側が違う。
自動車の場合も車種が違うとマイナス側(の容量)は違うがおおむね似たようなものです。
その差はプラス側で調整できるようにアンテナの調整しろが作ってあってその範囲でマッチングするようになってるんですよね。


さて、前置きが長くなりましたがそんな面倒な調整を一手に引き受けてくれるオートチューナーのお勉強
もちろん知らない訳ではないですし初めて触ったって言うんでもないです。
自分でやってみないと納得いかないから改めて実習勉強中です。


無線機がIC-7200なんでオートチューナーはICOM製を選択。

現行品ならAH-4だが営業さんにねだっても出てこないから(笑)中古で持ってたAH-3を使用。
とりあえずあまり派手にならないよう、また集合住宅のベランダへも付けられるであろう大きさや重さで考えてエレメントを作って設置してみた。
001 034-11.jpg
ベランダはガレージの鉄骨とつながってるのでそこそこのアース成分はありそう。
なのでチューナー本体からすぐ近くに網線でアースを取っただけでカウンターポイズを引っ張ったりベランダに金網を張ったりはしていない。
エレメントはある程度の長さがあった方が良いと思うのと各バンドでチューニングが取れない長さを避ける事を考えて約7.5m。
ベランダから7mを垂直に伸ばすことが出来れば良いのだが集合住宅では最上階しか無理でしょう。
なのでその事を考え写真のようにしてみた。
4m弱を50φの塩ビパイプに巻いてその先3m強を釣り竿に沿わせて水平に。
アバウトで7.5mほどになってると思うがキッチリ計っていない。
キッチリ計らなくてもチューナーが合わせてくれるから。
さてお気づきでしょうか!?
先ほどのモビホと違ってオートチューナーを使ったアンテナはマイナス側は固定でプラス側をチューナーが自在に調整してくれるんです。
だから適当に張った電線でもSWRを落としてくれる魔法の箱なんです。

そこそこのアース成分があったおかげでしょうか一発で全バンド簡単にチューニング完了してくれます。
SWRはすべてのバンドで1:1.5以下です。

とりあえず適当な電線でSWRが落ちるところまでは実習勉強出来ました。

さて聞こえるか聞こえないか、飛ぶか飛ばないかはこれから。

第一印象はモビホの時よりノイズレベルが上がったと思う。

便利になったのはアンテナを切替たりすることなくすべてのバンドに出られること。
7MHzで例えるとモビホなら使える帯域が30Hzもあったら良いとこだったがオートチューナーなら端から端までOKだ。
でもノイズが少なく快適に受信できるのはモビホに軍配か


聞こえなければ交信できないんだから『耳』が肝心。

オートチューナーでもアース成分を増やしたりカウンターポイズにしたりすることでノイズを抑えられるのか???


SWRが落ちる=使えるアンテナではない
事はじゅうぶんに経験済みである。

 

昨日設置したとこなんでまだまだ多くを語る資格はないがもうちょっと実習してみますね。


なんか深みにはまりそうな予感もするが・・・(笑)

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コメント(2)

”なんか深みにはまりそうな予感もするが・・・(笑)”

ドンドン深みに入って下さい。hi
楽しみにして拝読しています。

アンテナって、ほんとに、相手を見るというか、教科書とうりになりませんネ! 

まきさんこんにちは。

暑いですねぇ~(@@)
連日37度とか言ってますのでアンテナ触ってられません。

アンテナは教科書通りにならないからドンドン深みにはまっていきます。
出来上がってみれば最初の構想とは違うものになってたり、出来たと思えばすぐにばらして違うものにしてみたり。
いくら授業料を払ったか測り知れず・・・

その分いくらかでも知識が蓄積されていると信じて・・・(笑)

機会があれば情報交換よろしくですよ!!

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