クリエートの330V-1
発売された当初に設置工事させていただいたお客様からSWRが悪くなったと・・・
各バンドともに悪くて使える状態ではない。
でもコントローラーの電源を入れ直したりバンド切り替えをさわったりすると使える状態になることがある。
一度使える状態になるとしばらく問題なく使えて、次に運用しようとするとまたダメ!?
こんな感じの症状だと言う事だったのでメーカーさんとも相談しておそらくリレーではないかと判断。
使える状態の時もあるとのことなのでこの時点でエレメントは異常なしと判断する。
ここが甘かった。
犯人はこいつ!
耐入力を少しでも上げるため溶けにくいアクリルのボビンなんだと思う。
アクリルはジュラコンのように粘りが無いからパリッと割れる。
コイルケースにコイルの線と共締めになってる部分が完全に割れてネジが遊んでる。
これを見つけたのはこの修理と3日ほど格闘してから。(涙)
まずここがゆるんでエレメントとトラップコイルが中途居半端な接触状態に。
風で揺れたり、またRFが入るとひっついた状態と判断したりしなかったりだったんだと思う。
こんな状態だからSWRが悪かったり良かったりしたんだろう。
コントローラーを・・・と言うのはたまたまだったのかなにかRFを入れたタイミング的にそうなったのか???
SWRが悪い状態でRFを入れてるからミスマッチ状態での送信となりリレーにも高い電流が流れたのだろう、いくつかのリレーが動作不良。
結局トラップコイルを交換して修理し、マッチングボックスはリレーをすべて交換となった。
あとはエレメントの接続部などを磨き直し導電グリスやテナコートを塗布して修理としては完成予定。
ホントの完成はお客様のタワーに再設置して動作確認が出来たらですけど・・・
メーカーさんに聞いた時もトラップの異常はなさそうだと言う事になってしまったので疑う事をしなかった。
人のせいにするつもりはないけどメーカーさんにも前例が無かったんでアドバイスのしようが無かったんでしょうね?
リレーだと思いこんでしまったのが判断ミスと言わざるを得ませんが、どう考えてもリレー不良としか思いようのない症状でしたから。(汗)
かなり泣かされたけどええ勉強になりました。
いつまでもこれに似たような事を繰り返してお勉強。
その分だけノウハウとして蓄積していってるはずなんだけどね。
(5/31追記)
5月30日(土曜日)、修理完成(のつもり)のアンテナをお客様のタワーに設置した。
事前にエレメントの接続部を磨いて接触不良を防止。
テナコートも再塗布してかるくオーバーホール。
今日は一発で決まってくれ!
屋根の上り下りは1往復で済みますようにと願いつつ・・・
はい、見つけた犯人がすべて白状したようでこの件なんとか解決できました。
やはりエレメントを疑いを向けなかったのが敗因と言わざるを得ないです。
言い訳をさせてもらうなら、なにを取ってもリレーの不良を疑う要素がすごく濃く出ていたと言う事です。
まぁ、ホント初動捜査のミスと言うのはこの事でしょうね。
まだまだ修行が足りません。
お客様には多くの時間を頂いた上に施工中のお気遣いもめいっぱいいただき申し訳ない思いです。
時間がかかってしまいましたが、またちゃんと使えるように設置出来たことがなによりの救いです。
JS3OYA局様、ホント時間ばっかりかかってしまって申し訳ありませんでした。
めいっぱいのお気遣いにもホント感謝です。
ありがとうございました。
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