昨日は先週の続きの工事。
天気予報では曇り時々雨か雪で気温は6~7度だと。
あとがつかえてるので出来る事なら延期したくない。
施主様も待ち遠しくで仕方ないはず。
11月からお待たせだし・・・
ヒートテック・防寒着にカイロを仕込んで覚悟を決めて・・・
しかし嬉しい誤算で現場に着いたら晴れ間が見える天気。
仕事しだしたら暑いくらいでした。(^^)
今回のご依頼者様は
門真市のJA3UDS局。
長い間考えていたアンテナをなんとか上げてほしいとご相談。
一番良く出るであろう周波数は7MHz。
7MHzは国内はストレスなくQSOできるレベルのアンテナにしてほしい。
他のバンドは欲張らないが、ハイバンドは3エレくらいは使ってみたい。
50MHzも昔から出ているので小型でも良いからビームが欲しい。
144/430MHzはGPで良いけど少し利得の高いものが欲しい。
これ、1台のルーフタワーに乗せるのは結構難しいんです。
いろんな周波数のアンテナを1本のマストに乗せると相互に干渉しあって性能を潰してしまうから。
SWRが落ちていても、それは見かけであって実際の送受信性能が極端に悪くなることも考えられます。
これってはっきり言って出たとこ勝負的なところもあるんですけど、
そこは経験の中から悪い組み合わせを外して可能な限り性能を落とさず希望に添えるものを考えシュミレーションします。
何度か打ち合わせをし最終的に決まったのが今回のシステム。
苦労したのは回転半径。
7MHzをV型ダイポールにすれば簡単に解決するんだが、そうするとマストのトップに着けることになりその真ん中に高利得のGP(144/430)を挟む事が出来ない。
それとトップヘビー感があり施主様は「もうちょっと圧迫感の無いものにならないか」とおっしゃる。
7MHzを水平に設置するとすべて解決するが、回転半径が許容を超えるのでダメ。
水平設置のDPは地面や屋根、電線などの影響を受けやすいので方向によってSWRが暴れる可能性があると言うリスクもある。
悩んだが、水平設置で回転半径が許容に収まるものでいこうと決断。
7MHzに出られるロータリーダイポールで回転半径4mくらいの物は市販品では難しい。
移動運用などに便利なものは市販品があるが、タワーに上げつにはちょっと役不足。
そこで思いついたのがナガラ電子のTV-416Jをなんとかして短くしてやろうという事。
簡単に、そして性能を出来るだけ落とさずさらにほかの周波数もそのまま使える事。
考えられる材料を調達し店で改造し実験をする。
何種類か試してこの方法が一番うまく動作してる感じ。
強度的にも本来のクオリティーを落とさないように考え、最終的にナガラさんの別のアンテナに使ってる材料を駆使してこの形に。
実際の使用環境で実験した結果がちゃんと再現できているかを前編の工事の時に確認し一安心。
そして昨日の工事ですべてのアンテナを取り付けケーブルを繋ぎすべてのアンテナのSWRが良好な事を確認して完成です。
ルーフタワー クリエート CR30
ローテーター クリエート RC5-3
144/430MHz 第一電波 X200
50MHz ナガラ電子 SS-46T
7-50MHz ナガラ電子 TV-416J改造
21/28MHz ナガラ電子 TA10-15jr
18MHz 第一電波 HF16CL/改 (L型GP)
さて、施主様の思い通りのシステムになったでしょうか!?
施主様、作業中のお気遣いなどどうもありがとうございました。
ご相談から完成までかなりお待たせしましたが、私の中ではおおむねご希望に添えるものが出来たのではないかと思っております。
是非アクティブに運用してくださいね!
またお空でもよろしくお願いします。
FB-DX 73!
みなさまにお願い。
TV-416Jの回転半径を短くする改造についてナガラ電子さんに問い合わせをしないでください。
この改造に関してナガラ電子さんのアドバイスを受けたのは事実ですが、ナガラさんにもこのデーターはなくやってみないとわからないとの事でした。
ナガラさんはこの改造に関して興味を示していただきましたが自社でこのような改造キットや商品を販売する予定はないとの事です。
お問い合わせをされても自己責任でお願いしますとしか言えないという事ですので問い合わせは控えていただきますようお願いします。
当社はリスクがある事を含め施主様の了解を得て改造アンテナを作り施工させていただきました。
同様の改造にチャレンジされる場合は自己責任で行われますようお願いいたします。
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