同調 恐るべし・・・

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本題の前に・・・

7月1日(火曜日)

 所用のため午後2時ころからしか営業できません。

                 ご迷惑おかけします。

さて、本題。 

アンテナに対しての考え方。(HF帯)

私は同調に勝るものはないと思ってます。

どんなに短縮させても完全に同調させると良いアンテナになると思ってます。

調整の仕方が良くわからない。
調整が面倒。
適当に設置してオートチューナーでSWR落ちたからOK。

これ、私に言わせれば「そんなんあかんでしょ!」って感じ。

わからなければ勉強すればできる。
面倒でやらないならそれは趣味じゃないでしょ
オートチューナーはそんな使い方をするもんじゃないですよ
と言うと思います。

メーカー製のアンテナで比較的大きなV-DPや八木アンテナなどはほとんど無調整です。
一部のアンテナはバンド内の周波数をCWバンドなのかFoneバンドなのかで調整するものもあります。
これらは設置しておおむね説明書通りの動き方をしているはずですのでそれで良しとします。
説明書通りのSWR特性が出ていないとすると設置場所が悪いとかアンテナの積み重ねの問題で干渉が大きく影響していると考える。
これも干渉を考えずにアンテナを無理に調整して合わす方がおられるようですが私は間違いだと思います。
(組み間違い・不良品・同軸のトラブルなどは除く)

コンパクトVダイポールと言われるベランダなどにも設置できるサイズのアンテナ(ベランダモービルホイップなども含む)はおぼすべてのアンテナが調整しなければ使えません。
短縮率が大きくなるほど再現性が悪くなり周りの影響も大きく受けるので目的の周波数に調整する必要があります。
モービルホイップの場合はアース(グランド・カウンターポイズ・接地)も含めて調整する必要があります。
ただ完璧に調整しても同調点は非常に狭くSWRの最良点(使える帯域)はピンポイントです。
そのピンポイントを外れるとオートチューナーを使っても思うように飛んでくれません。
聞こえるのに飛ばないという事をよく聞きますが、ほとんどはこれだと思ってます。

この前買ったワイヤーアンテナは思うように飛ばないしもっと良いのんないかなぁ とかも良くある話です。
どんな条件で設置したの  ちゃんと使いたい周波数帯に中心を合わせて調整したの

いや、適当に張ってチューナーでSWR落ちてるしそのまま使ってたけど・・・
それで「ダメ!」って言われるアンテナもかわいそうだと思いますよ。

なにが言いたいのって言われそうですが・・・
超小型アンテナは別として、たとえば7/21MHzのワイヤーダイポールなどは適当に設置し
アンテナ単体のSWRも確認せずにオートチューナーでSWRをごまかして(落として)運用してもそこそこ運用できるんですよね。
それでOKと言うか「こんなもんや!」と思ってる方が多いんじゃないかとも思います。
そこで満足しないで、ちゃんと同調させたアンテナの性能を知ってほしいと思うんです。
いままでチューナ頼りでやってたけど完璧に調整したら応答率が良くなったという方がいらっしゃいます。
50Wやし飛ばないと思ってたけどちゃんと応答してもらえるようになったとか

アンテナを同調させると言う意味(大切さ)を知った上で適当にやるのはそれで良いでしょう。

買ったアンテナの性能を100%出してやるのはユーザーの腕次第です。
買って設置すれば使えるってもんじゃないこと、同調させることの大切さをお勉強していただけたらもっと楽しい趣味になると思うのでこんなことを書いてみました。

ATU+ロングワイヤーなどの非同調型アンテナを全否定してるわけではありません。
どの周波数でも簡単にQSYできるし小さなスペースで多くのバンドに出られるのも大きなメリットです。
ただデメリットも多くあるはずです。
同調させることの大切さ、そして完全に同調させたアンテナの性能をわかったらそのメリット・デメリットも理解できるでしょう。

販売店で購入相談したら「適当な場所に設置して無線機のATのボタンをONにしてSWR下がってたら使えるから!」って言われたって人もいました。

使える!? 

まぁウソじゃないって言えばそうですけど、そんなんで良いんでしょうかね???

初心者さんに調整がどうのこうのと難しそうな講釈すると嫌がられるんだろうなと思う事もあるので難しいのですが、
すべて趣味として思う存分楽しんでいただきたい一心でイロイロ言うんですけど、ただの面倒なオヤジなのかなぁ

偉そうに聞こえるかもしれませんが、理解せずに使ってる方、間違った使い方(設置・調整)をしている方がホントに多くいらっしゃるようです。

私の考えがすべて正しいとは言いません。

今までの経験で同調の大切さを学んだだけのことですので間違った知識が入っているかもしれません。

興味がある方がいらっしゃいましたら一緒に勉強しましょう。

持論は「同調 恐るべし!」です。


おまけ

先日、とある駐車場で車載TVを見ようとするとまともに映らない。
この辺は地デジの信号が弱いのかと思ってると隣に停まった車のTVはちゃんと映ってるようだ。
画面が動いてるから正常に受信してるんでしょう。
私と同じようなポータブルナビに簡易型のマグネットアンテナが付いていた。
私のアンテナはBNCの基台に430MHzハンディーのホイップを付けて適当地デジアンテナにしている。
受信だけやし多少周波数違ってもそんなに大きな差は無いやろと思ってたがもうちょっとのところで差が出るようです。
地デジの周波数は470MHzとか500MHz付近。
翌日にアナライザーをつなげるようにし480MHz付近に完全同調させてみた。
そして数日後にそのとある駐車場の同じ場所に行ってみると完璧に映ります!
たかが受信だけと思ってるものでもこれだけ違うのかと改めて感じましたね。
TVアンテナをなめてました。

同調 恐るべし・・・

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コメント(9)

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SWR 信仰から 同調へ
良い響きですネ~

でもね・・GDMでバチグーなのに、SWRが
落ちない時は悩みますヨ。
ノイズブリッジのインピーダンスメーター
作ったりして、遊んでますけど、

SWRがストンと落ちた時は、気分エエもんです。
まだ、信仰が抜けない 私です・・・

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まきさん、こんにちは。
先日の徳島からの信号もバッチリ来てましたよ。
ディップメーターはまがガキの頃、よく理解できないまま触ってました。
今は簡易型のアナライザーがあるからインピーダンスも見られるしアンテナ遊びもずいぶん楽になりましたね。

私もSWR信者ですし・・・
1:1.0にしなきゃ! とかおかしなことは言いませんけどね(^^)

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やっぱり
50Ωで1:1.0を目指してまいます…(>_<)
A型のワタスは、アナライザーとにらめっこ
アナライザーに出合わなければよかったぁ…(-.-)

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あっ
O型だったわf(^_^;

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職人さん、まぁこの世界というか趣味はすべて自己満足の世界ですから、自分が満足するまでやればOKでしょ。
それを自慢するのも趣味の世界ですが、まともな知識もなくやってみたこともないのに人の受け売りで知ったかぶりする人がいるから笑われるんですよね。

SWR1:2.0と1:1.2の違いがどれくらいなのかは実際に調整して体感した人にしかわかりませんよね。

勉強した人は強くきれいな電波が出せるってことですな。

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ほんと、仰る通りです
SWR1.7と1.5でも違いますね。
計算上誤差範囲程度のはずが
HFV330は全バンド幅でこのわずかな違いをチューニングできるので、CHV-5+アンテナチューナでは聞こえなかった地域とローパワーでもQSOできて満足していたのですけどね

CHV-5では文字通り「こんなもんやろ」で気にもならなかったけど、どうやら干渉しているらしい、でも屋根は動かせない(^^;

「屋根をなんとかしろ」とは言いませんから。
よろしくたのんます!

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IHIさん、毎度です。

まずは「こんなもんやろ」と思うしかないのが実際のところかもしれませんね。
まったく同じ条件で比較することは不可能に近いですし一般ユーザーにはまずできないですもんね。

たいへん失礼な言い方ですが、高い授業料を払い次のステップに挑戦して得た結果を理解しそれを活かせる方が成功していくんだと思います。

わたしもまだまだ勉強(授業料)が足りんので目下勉強中(^^)

”ATU+ロングワイヤーなどの非同調型アンテナを全否定してるわけではありません。”とのことですが、ローディングコイル入りのモービルホイップアンテナとATU+ロングワーヤーの違いはなんでしょう?
短縮アンテナは短いエレメントのコンデンサ分を集中定数のコイルで補い、集中定数のコンデンサでマッチングを取っています。確かにATUは可変の集中定数回路ですがATUはアンテナの一部(ベースローディングの根元部分)と考えられますので、当局には違いがわかりません。

LCを使って同調させているという事は同じですのでおっしゃる通りです。
違いは使用者の理解の問題かもしれません!?
またモービルホイップやバーチカルなどは同効率よく同調する全体の長さやコイルの位置などが考慮されています。
一定の長さですべてのバンドに同調させるATUですと効率の良い周波数とそうでない周波数が出来てしまいます。
そのあたりを理解しうまく使う事が出来ればいいでしょう。
ATUは魔法の箱(魔法のアンテナ)と思っていらっしゃる方も多いようですので・・・

次にコメントいただける時はコールサインの記載をぜひお願いいたします。

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