自立タワー撤去工事

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13日、9月半ばだと言うのに真夏のような暑さ の奈良市内でタワー撤去工事。
40年ほど前に建柱された自作のタワー。
自作といっても仕事仲間の鉄工所(本職)に依頼し作ったと言う特注のタワー。

素人細工で作ったようなものじゃなく「本物」でした。

でないと40年ももちませんよね。

パイプにフランジを付けた構造で全長は約12mほど。
この設備をすべて撤去して欲しいと言うご依頼でした。
フランジ部分を外したとしても、人力でどうにかなる重量ではないことは想像できます。
根元はフランジ構造ではないためガスでの切断が必要。
当店でいつも使わせていただいてる業者さん(クレーン・鉄工)たちとの共同作業です。
現場で解体の順序などを打ち合わせ、レッカー車(13t ラフタークレーン)を据付。
まずはトップに乗ってるアンテナ(HF/3エレ・50MHz/5エレ)などを下ろす作業。

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一気クレーンで下ろせるか、細かく分解しながらロープで下ろすかをタワートップに上って判断する。
Uボルトが腐っていたりすると、一気に吊り下ろしたとき途中で部品を落下させる危険があるため慎重に確認。
各部を増し締め確認しUボルトなどの状態がしっかりしているのでクレーンで一気に吊り下ろしても大丈夫と判断。
ローテーターの下部取り付けネジを外してアンテナ群を一気に撤去。
下ろしたアンテナは地上で分解。
アンテナを分解している間にクレーンのスリング(吊りベルト)をタワー本体に掛け直す。
クレーンを200Kgくらいの力で引き上げた状態でタワー根元の切断。

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この作業はプロの鉄工職人、鉄を飴細工のように切っていきます。
鉄工プロの目により、総重量のおおよその見当を付けています。
切断できたところでクレーンの引き上げ強度を少しずつ上げていきます。
クレーンにはどれだけの負荷が掛かってるかをみる計測器が付いています。
たとえば、負荷が500Kgなのに1000Kg以上の力で引っ張り上げると事故になるのは想像できますよね。
そこはクレーンのオペレーターさんもプロです。
タワー根元に居る鉄工職人とクレーン用インカム(同時通話)で合図しながら緊張の作業。
            ↑ 当店で扱っています!
クレーンの負荷、切断面の確認、プロ同士の息の合ったやり取りを見守ること数分のうちにタワーが浮き上がりました。
家の奥側に設置されたタワーは屋根を越えて表の道路へ寝かされました。

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あとはトラックに詰めるサイズに切り刻んで搬出。
そして現場の片づけをして作業完了です。
長い間、アマチュア無線を楽しんでこられた愛用のタワーとアンテナ。
撤去となるとあっという間に片付いてしまいます。
アクティブ局が減ったと思うととても残念な思いでもあります。

アンテナの上げ替えや撤去工事をさせていただいて毎回感じることなんですが、
『もうちょっと放置してたら落下したりしてますよ!』という危険な状態のものばかり。
今回のアンテナもおそらく次の強風でエレメントは落下してたんではないかと思います。
エレメントもメインマストもフラフラの状態でしたから・・・

みなさん、やっぱり点検は大事ですし、使わないんだったら思い切って撤去する勇気も必要だと思いますよ。
また時間が出来たらアマチュア無線を再開したいから・・・というお気持ちは良くわかりますがね。

今回も事故なく無事に作業終了です。

施主様、どうもありがとうございました。

クレーン用同時通話タイプインカムのお問い合わせはこちらまで!

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けいはんな通信@店主

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