まだまだ現役で使っておられる方も多いと思いますが、ICOMの28MHz&50MHz機、IC-575のメインダイヤルがとても重く(固く)なってスムーズにまわすことが困難にりました。
思いっきり力を掛けないと回らない訳じゃないですが、使い始めはかなり重くてしばらく回してるとある程度スムーズになる。
この機種はフォトカプラーでパルスを読んで周波数を動かしているタイプ。
ダイヤルの回転トルクはシャフトにバネなどで負荷を掛けている重みだけなので、それをフリーにすれば軽く回るものです。
シャフトの回転部に入ってるグリス(またはグリスの役目をするもの )が劣化して回転が重くなってるとにらんで早速分解
上下のケースを外しフロントパネルを外すとダイヤルメカはすぐに登場
ダイヤルメカは機械的なメカ部に電気的はフォトカプラーの基板が取付けられています。
フォトカプラーの基板はネジ2本、メカ本体はネジ4本で簡単に外れます。
簡単と言ってもフォトカプラーを傷めないように慎重な作業が必要ですよ
今回の犯人はメカ部です。
メカをさらに分解しますが、スリットが入った薄いフィルム状の円盤を傷つけたり割ったりしないように慎重に・・・
この部分は電気的な修理と言うより機械的な技術が必要です。
シャフトを抜くと、やっぱりグリスが変質してカチカチ状態です。
古いグリスをブレーキクリーナーで拭き取り新しいグリスを薄く塗布し、分解した逆の手順で組み立てて完成です。
グリスは写真の隅にも写ってますが一般的な機械用のグリスを使いました。
これでスムーズな回転に戻りました。
高速で回転するものでもないし回転による熱が出るほどでもないのでグリスは少しで良いと思いますよ。
ダイヤルのメカはIC-275・IC-375・IC-1275も同じですし、
IC-731やIC726なども同じだったと思うので同じ症でお困りならやってみてはいかがでしょうか。
あっ、これは同じようにやったら壊れたと言われても責任取れませんので自己責任でやってくださいね。
自信のない方は当店でさせていただきますので。
古い機械を大事に使っていただくのもありがたいことですが、いつまでも使ってないで新品買って~が本音かな
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