1エリアからこちらの方に来たときはちょくちょく寄っていただけるお客様で、JE1X**局がご来店。
今日は前から言ってた7MHzアンテナ付けて帰るわ! との事です。
当店では「案てな工房」さんの空芯コイルアンテナを扱ってますので早速取り付けてSWR確認。
元々メーカー製のアンテナを付けておられた基台にこのアンテナを付けて測定してみるとまったくダメやん。(SWR=1:3)
メーカー製なら大丈夫やのにこのアンテナあかんやん><って工房の大将を困らせる問い合わせがあるっていうのはこう言う事なんですよね。
私はお金もらってる以上一応プロ!? あかんやんではすみません。
いや、アンテナがあかんわけではないんです。
HFのアンテナはアースがあってこそアンテナとして働くし、言い換えればアース側になるボディー(今回はトラックのキャビン)もアンテナの一部です。
元々付いていた基台はキャビンの上に乗っているシート台の脚にパイプ基台でガッシリ付いていました。
そこにさらに平編み線でアースを取ります。
最短距離をと思うのですがシート台の上ですのでどうしても20cm強の長さになりました。
電気的には文句なしに繋がっているのですが、高周波的にアースが効いているかどうか!?
一応の処理を終えてSWRを確認するもまだまだ高い!(SWR=1:2)
これは給電部とアースの位置(天井の鉄板)の関係がいたずらしてるに違いない!
この空間が容量(C)として働き、アンテナ本来の働きを邪魔しているはずです。
そこで1からやり直しですが、ちょうどCBやめた人が置いていったでっかいヘリカルつけても大丈夫な基台があったのでそれに付け直し。
さらにアースも平編み線で10cm以内に取り直し。
会社の車やから激しく穴開けたりしないで!と言われましたが「無線したいでしょ!? だったらよそ見しといて!」と・・・
激しくはやってませんが、ルーフサイドのトユの部分に穴を開けて、基台とアースとをしっかりボンディング!!
これでSWR=1:1.6まで落ちました。
まぁHF帯のSWRは2以下ならおおむねOKなんですが、ちょいと気になりますのでマッチングコンデンサーの容量を少しだけ減らしてSWR1:1.2まで下がりましたのでやっと完成です。
もちろん最終的にトップエレメントを少しカットして目的周波数に調整しています。
確かにビギナーさんが調整するのは難しいアンテナですね。
でも見た目ももちろんのことそれなりに満足する性能であることは使っておられる方が証明済みですよね。
苦労した分だけ満足感も得られるはずです。
今回もお客様にアドバイスしながら手伝いながらと言うやり方で、「次は自分で出来るでしょ!」と・・・
これから関東まで帰ると言っておられましたが、一応笑顔でお帰りいただいたので満足いただいたかと!?
ん、アンテナの性能を満足するのはこれからですよね(笑)
きっと満足いただける事を信じておりますが・・・・・
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